お盆、『中味汁』

お盆は美味しいものを食べる日ですっ!!

中味のお汁は、嫁ぎ先では旧盆の最終日に必要な料理なのでした。

5年前ぐらいから完全に私の仕事になりました。

中味汁2018


実家のお盆では決まった汁ものは無かったな…
なので普通の日にも気軽に作られてましたけども…

基本はお祝いの汁ものだから、旧盆に作るのは正しいのかも。

嫁ぎ先のお盆の中味汁は、20人分とか大鍋で作るという大掛かりなもの。
現在は親族が減って(結婚や離婚や他界などで)12人分ぐらいあれば
足りるかな〜って感じです。

これを作るのは、すごい料理技術とか必要ではないけど

とにかく手間と時間がかかります…。

1日がかりの仕事です。

今の時代、中味の汁さえ売ってますが!!
やはりこれも手作りと市販では味の差は否めません!!
もちろん市販のもそれなりに美味しいけども。

うちの娘は手作りの中味の汁をすごく楽しみにしてるので
手は抜けません…(^◇^;)

まずは出汁用の骨。
これ、無くてもできたりはするけども
使用したのとしないのとでは味の深みが違ってきます。

安くで売られてます。割と肉ついてます。

売ってるのでそれを洗って、
いちどアクやエグみをとるために湯がきます。

そしてその湯はこぼしまして、
赤身肉とともに、沸騰させます。

水からゆでます。

赤身肉は昨年ぐらから「ヒレ肉」にしてます。
脂分を減らすためですね。

あと柔らかいし。
高齢者にも幼児にも優しい。

となりの鍋では臭み抜きをして
何度も濁りがなくなるまでゆすいだ
中味肉(豚の腸)を2時間半煮ます。

前作業の臭み抜きは小麦粉と油と塩を使うのがお姑様の定番ですが

私は実家の母のやりかたの「牛乳」を使った臭み抜きです。
その方がラク…なので。

2時間半とか、熱いっす。

コンロ、フル活動。


部屋は灼熱…(^_^;)
熱い…。

肉に火が通ったら
かつお節。
なんだけど、今年は天然だしを使いました。

出汁をとったあとに出汁を漉す手間をはぶくためですな。
鍋重いし、熱いし…
紙パック使ったらいいのかもしれないけども…。


煮立ったら、出汁骨も赤肉も取り出します。

肉は短冊切りにして待機。

出汁骨はわりと肉ついてるので
塩をつけてうちの娘が噛り付いてました…
美味しいそうな。

中味は2時間半煮たのち、ざるにあげます。

干し椎茸は水で戻し、細く切り、
戻し汁は出汁の鍋に少量加えます。

そして煮てやわらかくなった中味と椎茸を入れます。

煮立ったら、洗った切りコンニャクと短冊切りにした肉を加えます。

ここまで前日で。

味付けは塩、酒、みりん、しょうゆ、です。
分量は作る量にあわせるけど
私の今回のには、

▶︎塩…大さじ2
▶︎酒…大さじ2
▶︎みりん…大さじ1
▶︎しょうゆ…小さじ1

です。

あとは味をみながら調整。

ちなみに塩は『粟国の塩』です。
お高いですけども、やっぱり美味しくしてくれます…。

そして県産品応援のためにも使っております。


単なる野菜の塩漬けもまろやかに…
野菜の良さが引き出される優しい味になります。


中味汁は味付けまで前日の作業としてやっておきます。

そしてウークイ当日にカステラかまぼこを入れます。

カステラかまぼこはわりと値段高いよ!!

生姜を好みで入れて出来上がり!!

カステラかまぼこを当日入れる理由は
前日から入れると、漬け込まれて色が変わるからです…

あんまり美味しくなさそうな色になったことが過去あったので…
気をつけてます。

さて、今年も美味しくできました!!

中味汁ってのは、いろんな出汁の集大成的なものだから
美味しく無いわけが無い!!!という料理。

中味汁は1日がかりなので、比較的のんびりしてる
お盆2日目に作るようにしてます。